江戸の後期から明治時代の土佐派の画家土佐光文(藤原光文)の大津絵に大徳寺玉林院の拙叟宗益(1776〜1859)が求められて賛を書いたものです。拙叟老師は幕末の大徳寺を代表する高僧で茶人としても知られていました。鬼念仏の絵の下には従五位左近衛藤原光文と記されています。光文はもともとは分家に生まれましたが本家に養子入りして土佐派22代を継いでいます。安政度御所障壁画制作では画工頭をつとめました。共箱は古くなっております。紙が貼ってあり藤原光文 鬼の念仏 大徳拙叟賛と書かれております。 掛け軸の長さ 165.5センチ幅 29センチ本紙の長さ 95センチ 幅 27センチ箱の中に 大徳寺如意庵の大亀老師の極書が折りたたんで入っています。写真にございます様に 文字落款とも御本人のものです。 曰く光文鬼念仏大徳寺拙叟和尚賛とき給ふ 丿リの教えに あらずしてしばしの迷い いつか晴るべき 紫野 如意 大亀幅34センチ縦32.5センチ傷まないうちに 巻物に表装しようかと考えていました。そして最後の写真がやましたで購入した記録です。お軸の状態は(私としては虫干ししていただけ なのですが)初めて見た時は掛けてありましたから時代を経てなんとも綺麗なことよ。感心しました。本紙に気になる様な汚れは有りません。(薄いシミはあります。)お軸を外して見せて頂きますと半月付近が日焼けした様に変色していました。また巻緒が古びていますので躊躇しておりましたところ大亀老師の極書が添っていました。結局のところ。 迷いが晴れました。#土佐派#大徳寺#大亀老師#拙叟宗益
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