日本海軍の九七式一号二型防毒面と収納箱の一式セットです。海軍の防毒面は陸軍の物に比べても数が少なく特に背負い式の陸戦隊使用の97式タイプは特に貴重な品物と思われます。防毒面の面体は艦内対応の93式と同様ですが、面体の収納袋と吸収缶が分離式で日本海軍陸戦隊特有の面体収納袋を腰に下げ吸収缶を背中に背負うタイプです。このタイプは対空戦闘員や空母の整備関係者にも使用されていた様です。面体は青みがかったグレーで陸軍同様の絹のメリヤス編みにゴム引きとなっております。楕円三角の眼鏡周りと口金部分はアルミ製です。ゴム部にやや経年による硬化が見られますが、原形は良く保たれている方だと思われます。装着用の絞り紐は5本でやや中ゴムが伸びております。吸収管は良い状態です。金属のネジ蓋で軍艦色の吸収缶に連結する形式で、吸収缶は綿布ベルトで背中に背負い左肩口で絞り金具で固定する様になっております。上下の口を塞ぐゴム栓も付いております。下側の口部分が吸収缶を連結出来る様な仕様になっております。面体収納袋は綿紐の蓋止めの付いた綿布製の袋で5センチ巾の布製ベルトが縫われておりアルミ製バックルの綿紐ベルトで腰に装着する様になっております。表面に九七式 一号二型 25828の文字がしっかり印字されております。後ろ内側に大小に仕切られたスペースがあり、小さい方にガーゼに包まれたコルク栓の円柱状の小さな缶が入っておりました。防曇剤利用法の注意書きが印刷されております。大きい方に九三式三号防毒面注意書と書かれた説明用紙が畳まれて入っておりました。防毒面収納箱はサイズが、縦約23.5センチ 横約36.5センチ 高さ約12.5センチの軍艦色にコーティング塗装されたカーボン製の箱で四隅と縁取りを金属で補強された造りになっております。革製の手提げベルトがあり左側面に名札入れが付いております。2ヶ所の金属金具で蓋を閉め、開けると蓋裏左上に〇に⚓がスタンプされております。その下に革製の蓋止めのベルトが付いております。蓋の内側周囲にフェルトのクッション材が張られております。以上の説明をご理解頂きまして本品物の価値を認めて頂ける方のご購入をお待ち致します。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > ミリタリー > 個人装備 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |