芭蕉布の帯　未使用品

フィリピン、ミンダナオ島で織られた芭蕉布を八寸名古屋帯に仕立てました。
アバカと呼ばれるこの芭蕉布は草木で染められ、半年をかけて手機織りされたものです。
今から37年ほど前に京都西陣のさる会社様と協働で名古屋帯を仕立てる仕事をしたことがありました。しかしながら現地の政治不安、求める技術を備えた織手不足などで、十分な供給が得られず断念せざるをえませんでした。
そんな時代に買い付けました最高の素晴らしい一反をずっと手元においていましたが、この度身辺を整理するために、名古屋帯に仕立てました。当時も今現在もこれ程の技術を持つ織手はいないと思います。
八寸名古屋が二本、そして仕立てて下さる方のお勧めで締めた時に分からないところで継ぐ形で一本、合計三本の八寸名古屋帯が上がってきます。
私用に一本、後の二本はお好きな方にお譲りしようと思います。
こちらは先に仕立て上がってきた一本です。（残る二本の上がりは8月初旬の予定で、その際に継いで出来た上がった一本は今回の帯より継いだ分、安価に出品する予定です。)
長く保管していましたので、お仕立て前に洗いの工程を経て、丁寧に仕立て上がっていて満足な出来栄えです。
手先40センチ程の位置に折り返しの柄が途切れるところがあります。手先を帯に折り込む位置ですので、問題なくお太鼓に収まると思います。（最後から二枚目の写真でご確認下さい)

長さ　　　376

とても軽く、通気性がよく、しかも締めやすい帯です。
細やかな織と草木染め特有の野趣溢れる味わいを堪能できる一本だと思います。
（最後織の工程の写真のA4コピーがご希望でしたら、お知らせ下されば帯と一緒にお送りします。)
お値段はとても安く設定してお出ししたのでお値引きには現在のところ考えてはおりません。どうぞよろしくお願いいたします。

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