銀象嵌青銅ベタル箱、イスラム　フィリピン　ミンダナオ　アンティーク

ミンダナオの銀象嵌青銅ベタル箱、イスラム、フィリピン、
18~19 世紀

この非常に装飾的な箱は、ベタル ナッツの箱です。噛む習慣は、フィリピン南部や東南アジアの多くの地域で見られました。
このような箱は、ベタルナッツや、ベタル・クイドまたは小包を構成する葉やライムなどの他の材料を、家庭の訪問者に富を誇示するために使用されました。
この珍しい箱は、その大きさと重さのため、青銅の車輪の上に載せられ、テーブルや平らな面に沿って転がされます。
箱は、蝶番を含むすべての表面に非常に精巧に銀の象嵌が施されています。両端に持ち上げるハンドルが付いています。蓋を開けると、別の内箱が現れます。蓋付きの区画には銀の象嵌が施されており、材料を入れます。
装飾に使われた銀は、当時の銀貨を溶かして地元で生産されたものです。　
この装飾はイスラム風のデザインで、おそらくサリ・マノク鳥の様式化された尾羽や葉、蘭の花を表現しているものと思われます。
この珍しくて美しい箱は、非常に良いオリジナルの状態を保っています。また、経年による美しい緑青も見られます。

寸法　17x8x8.4センチ　1.6Kg

丁番や象嵌細工が素晴らしい作品です。
内部は３分割され内蓋が四枚付いています。
内部には数カ所淹れられていた残留物がこびり付いていますが、敢えてそのままにしています。

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