・1997年、明治図書から出版された「西郷竹彦文芸教育著作集/全23巻」。出版元の明治図書では、品切れ、在庫なしとのこと。・経年のため、本ケースの背表紙に、日焼けや、染みの見られる巻もありますが【写真1~6】、一冊一冊の本は、ほぼ購入当時の状態です。・染み、日焼け、痛み、アンダーラインも、見あたりません。本をカバーする油紙も、そのままついています。・西郷竹彦は、ロシア文学、絵本、児童書の編訳者として、戦後、教科書に西郷が発掘し翻訳した「大きなかぶ」等の教材が採用されて、児童生徒に好感をもって迎えられている。・ロシア文学翻訳家、文芸学理論を、教室の国語授業に生かして、児童生徒に本物の読解力、思考力、認識力を高めようとした先駆者に賛同した現場教師たちを中心とした「文芸教育研究会(文芸研)」を立ち上げました。・「教育技術の法則科運動」で、教祖扱いされてきた向山洋一は、西郷文芸学理論から、最も影響を受けたと考えるが、向山氏は、認めず、西郷、向山両氏の間で、裁判ざたになろうとするまでの社会現象を引き起こした。・《著作集完結に当たって、西郷竹彦のメッセージ》~どうしようもない人間の業を見つめるほかない文芸のありようと、人間をどうにか人間たらしめようと願う教育のありようとは、もともと異次元のものといえそうです。にもかかわらず私は、教育の側から文芸を、また文芸の側から教育をとらえようとし、両者のきわりを、さぐりつづけてきました。その果てることのない道程のいわば一里塚がこの著作集全巻なのです~》・全巻の内容(1)文芸教育論(2)文芸学入門(3)文芸の授業入門(4)文芸と言語・文法教育(5)美の理論・美の教育(6)文学的人間像(7)幼児の文芸教育(8)文芸の読書指導(9)虚構の作文指導(10)古典文芸の世界(11)民話の世界・民話の理論(12)詩の世界・詩の理論(13)詩の授業(14)文芸の授業(15)文芸と教育(16)文芸の世界(対談集)(17)文芸学講座(Ⅰ)視点・形象・構造(18)文芸学講座(Ⅱ)人物像と性格・再び、西郷文芸学が熱心な現場教師や研究者たちの間から、わき上がってきていると聞く。そのような、熱意や意欲ある人に、薦めたい著作集です。
商品の情報
カテゴリー | 本・音楽・ゲーム > 本 > 人文/社会 |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |