こちらはアールヌーボー期を代表する芸術家エミール・ガレによる貴重な初期の陶芸作品、1800年代後期に制作されたファイアンス焼きの風景文鉢です。ガレと言えば数々のガラス作品で有名ですが、彼の芸術家としての歩みはサン=クレマン製陶所における陶芸作品の制作によりスタートされ、その陶芸作品の多くは1860-80 年代の極短い期間にのみ制作されました。その当時に制作されたガレの陶芸作品にはガレ独特のデザイン性と様式美が凝縮されており、至高の芸術作品として各国の美術館に収蔵されています。又ガラス製品に比べても製造数が少なく、現存するガレの陶芸作品はとても貴重なものとなります。こちらの作品は、軟質磁器を思わせる白い釉薬の上に鮮やかな濃桃色によって片側には湖畔風景図、もう片側にはトンボと植物の絵が描かれています。奥行きのある湖畔の風景や、よく見ると確認できる人物の姿など細部に至るまで繊細に彩色されています。さらに、唐草文様のようなレリーフや器の縁には金彩が施され、日本美術からも高い影響を受けていたガレならではの、アールヌーヴォーとジャポニズムが融合した東洋趣味的な雰囲気も感じられます。鉢の底面には、薄くなってはおりますがガレのサインが確認できます。とても古い作品となりますので、上部縁突起の一箇所の欠け、後ろの上部片側が一部修復されております。綺麗に修復されておりますので飾って頂いた際にはあまり気にならないような程度と思われます。また、ファイアンスにはつきものの釉薬の微細なチップや釉薬表面の薄いひびは御座いますが、その他美観を損ねるような大きな損傷等はなく、アンティークとして比較的良好な状態です。金彩も綺麗に残っております。こちらのような作品は市場に出回る機会が極端に少なく、ミュージアムピースともいえる大変貴重な作品です。1点ものとなりますので、売り切れ次第終了となります。お探しの方は大変貴重なこの機会をお見逃し御座いませんよう、エミールガレが生み出したアールヌーボー様式の素晴らしい逸品を是非お手元でご堪能下さい。詳細情報サイズ高さ:約13.5cm幅:約11.5〜21cm技法 軟質施釉陶器(ファイアンス)、ハンドペイント、金彩年代 1800年代後期
商品の情報
カテゴリー | その他 > アンティーク/コレクション > 工芸品 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |