●江戸明治和本●筆道早合点[和漢筆道手習指南・和漢筆法貫道抄]稀書往来物【判型】大本3巻3冊。縦261粍。【作者】堀流水軒(観中・直陳)書(「風月往来」)。【年代等】寛政12年2月刊。[大阪]和泉屋宇兵衛板。【備考】分類「往来物・書道」。『筆道早合点』は、『大阪出版書籍目録』によれば、安永3年刊『筆道指南大成』1冊本(『和漢字府諺解』改題本)を始めとする6点の書物から本文全文または付録記事の一部を抽出して3巻にまとめた筆道書ならびに往来物。上巻は、巻頭に「三都図(大日本国之図ほか。『大万宝節用集』から抄録)」、本文に『筆道指南大成』上巻(「六書之沙汰」~「忍返之筆法伝授」)と「筆学用文」を掲げる。このうち『筆道指南大成』は中・下巻にも収録されているが、内容は文化5年刊『筆道指南手引草』と同内容。また、「筆学用文」(柱に「中川板」とある)は、「年始遣書札」から「久鋪不逢人遣・同返事」までの16題32通(それぞれ上・下別の例文)で、ほとんどが五節句その他佳節に伴う祝儀状である。同巻頭書に「二十四孝絵抄」を載せる。中巻は『筆道指南大成』中巻(「側化十四点之第一」~「策点七法之第七」)と堀流水軒筆「風月往来」、下巻は『筆道指南大成』下巻(「掠化十法之第一」~「同第八」)と「譬文章」をそれぞれ収録する。最後の「譬文章」は、文字通り各例文中に「寄らば大樹の蔭」「立つ鳥跡を濁さず」といった俚諺を含ませた独特の用文章で、「婚礼料理の準備の手伝いを快諾する文」から「普請成就につき移徙した人への祝儀状」までの35通を載せる。巻末に『御家千字文』の一部「釈文」を付すほか、「潮の満干」「名乗字」「伊勢斎宮の忌詞」などの記事を付載する。なお、本書の中核である『筆道指南大成』本文は、文化5年刊『筆道指南手引艸』や弘化3年刊『筆道指南早学問』の本文に踏襲された。★原装・題簽付・美本。他に所蔵無し。◎この商品はメルカリ「和本倶楽部」と個人HP「往来物倶楽部」のみで販売しているものです。それ以外のショップは全て詐欺です。ご注意ください。
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